太陽光発電システム

我が家の別宅(小屋です)に設置した、太陽光発電システムの紹介です。

DC12Vの小容量のシステムですが、カーオーディオで音楽を聴き、暗くなればLED照明が使え、何かと重宝しています。

ネットで検索して見ると、大規模な発電システムの情報が多く、小規模なシステムの情報が少ないように思えますし、6年間ほったらかしで、どんな構成かも忘れかけてきてたので、この機会に健忘録がわりに概要を残しておこうと思います。

誰かの参考になれば幸いです。

基本的な機材

基本機材
品名型番仕様購入価格(当時)
太陽光パネルビームテック SP03012V用30W4,690
シールドバッテリーWP20-12 12V20Ah3,690
太陽電池充放電コントローラ電菱 Solar Amp B SA-BA1012V用10A3,200
ソーラーケーブル延長ケーブルESCO PVケーブル 3.5sq-H-CV600用5m2,350

以上が、当方のシステムに用いた基本的な機材です。
すべて AMAZON で調達しました。

休みの日だけ低消費電力の機器を動かせればいいので、太陽光パネルは30Wという小容量のものを選択しました。

太陽電池充放電コントローラについて

太陽電池充放電コントローラは、バッテリーへの充電管理や、各種保護機能(バッテリー過電圧保護、バッテリー低電圧保護、過負荷保護など)、なくてはならない機器です。

ここで、気をつけなければいけないのは、コントローラ自体が多少の電力を常時消費すること。
特に、小容量のソーラーシステムでは致命的です。

この電菱社製の “Solar Amp B SA-BA10” の自己消費電流は「2mA(平均値)」(取説より)。

2mA x 12V = 0.024W。1週間で、0024W x 24h x 7days = 4 Wh/week。
後述の皮算用で、当方のシステムは1週間で210 Whの蓄電なので、コントローラの消費電力 4Wh /weekは許容範囲。

Amazonレビューで、「中国製のLCD表示付きのなんか50mA以上ありましたから。」との記述もあり、
50mAだと 100 Wh/week となり、発電した電力の半分が無駄に消費されてしまう計算になる。
(恐ろし… 電菱社製にしてよかった!)

パネルが30Wなので、電流はがんばって3A。コントローラ(10A)には余裕があります。

SA-BA10の取扱説明書は、電菱のWEBサイトで見ることができます。

皮算用

1日3時間、10Wで発電してくれれば(悪めに計算)、210Whの蓄電。
バッテリは、20Ah=240Wh。1週間でほぼフル充電。
LED照明やオーディオで 2A(=24W)だとすると、週に一度、5時間使ったとして 120Wh。
この程度の使い方なら十分まかなえると考えています。

パネル設置の最適仰角

地軸の傾きにより、太陽の高さは季節によって変わるので、最適なパネルの角度(仰角)も変わります。
月ごとの最適角度を下の図で示します。(元データの出典元がリンク切れしてしまいましたが、同様なグラフが、ソーラーパートナーズさんのページに記載されています。)

月別最適パネル仰角

固定して使うのであれば仰角は30度あたりが適切で、この場合、入射角のズレが大きくなる12月や6月でも、その影響は15%程度。 (cos(30度)=0.86なので)

ただ、30度で固定すると、冬場は積雪で、発電効率の低下や、最悪パネルが破損するリスクもあると考え、パネルの仰角は可変にして、冬季は50°、夏季は20°程度にします。

設置

パネル設置

パネル周りの写真です。

  1. 単管(工事現場で足場として使う鉄パイプ、大きなホームセンターで買えます)で支柱を立てる。
  2. 単管用「直交クランプ」を使って支柱と直角に短い単管を固定。
  3. パネル裏面の取付け穴を使って、2X2材を取付け。
  4. 3の2X2材と2の短い単管を、単管用「タルキ止めクランプ」を用いて固定。

この設置方法だと、パネルの方角と仰角が自由に設定できます。
パネルを設置する方角は、最も発電量の多くなる「南向き」で決定。
仰角については、のちほど。

MC4型コネクタ

太陽光パネルでは、MC4型と呼ばれるコネクタが標準的に使われるようです。
購入したパネル配線の末端にも、この形式のコネクタが付いていました。
(安いパネルなので、おそらく「MC4互換」コネクタです。互換コネクタには当たり外れがあるようで、焼損などのトラブルも聞きます。ただ、小電力のシステムでは流す電流自体が低いため、リスクは十分低いと思います。)
パネルから出ている配線は30cmくらいなので、延長ケーブルが必要です。
ここは、素直にMC4型コネクタ付きの専用ケーブルを使いました。

コネクタ保護

MC4型は耐水仕様のようですが、耐水/耐候性上の信頼性を考え「自己融着テープ」で保護しておきました。(自己融着テープは、いわばゴムでモールドするような効果を発揮します。30%くらい引張りながら巻きつけていきます。)

接続図

接続も簡単です。
コントローラにある3つのコネクタに、それぞれパネル/バッテリ/負荷のプラスとマイナスの配線をつないで完了!

配電ボックス
配電ボックス

バッテリとコントローラは、ドアの上に専用ボックスを作って収納しました。

6年使って見て

太陽光発電システムを設置したのが、2014年11月。
ほったらかし状態で、今まで6年半、ノントラブルできました。

パネルは、どこのメーカーのかわからない安いものでしたが、なかなかどうして、しっかり仕事をこなし続けてくれています。

ところが、ここに来て電源が落ちるようになってきました。
コントローラが、バッテリーの電圧が異常に低いことを検知し、「低電圧」を示すアラートを出すと同時に負荷側を遮断するためです。どうやらバッテリーが寿命を迎えたのではないかと思います。
さっそく同じバッテリをAmazonに発注しておきました。
機会があれば、後日談を上げていこうかと思います。

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