ありがとう GB250 ClLUBMAN !

原付2種化した HONDA SOLO に乗るため、中型免許を取りました。
でも、「せっかく中型免許があるんだから一度は中型バイクに乗ってみたい」

そんな思いで3年前に個人売買で手に入れた HONDA GB250 CLUBMAN 。

この度、思うところがありこのGB250 とお別れすることになりました。この記憶を記事に残しておこうと思います。

GB250 外観

“伝統的なスタイルと最新のメカニズムを調和させたスポーツバイク、HONDA GB250クラブマン“

HONDA News Release 1983年12月06日
https://www.honda.co.jp/news/1983/2831206.html

1980年代はレーサーレプリカタイプが全盛の時代で、そんな中、GB250 は伝統的なスタイルで登場します。

https://www.honda.co.jp/news/1983/2831206.html より引用

この画像は、1983年の初代GB250のNews Release から引用させてもらいました。
このように初期型はクラシカルな外観です。

https://www.honda.co.jp/news/1995/2950119.html より引用

この画像は、1985年のGB250のNews Release から引用させてもらいました。
1995年のモデルチェンジにより、外観の印象が大きく変わりました。

「どうですか、このスタイル?」

クラシカルなかにも現代的なセンスが感じられます。カッコよいですね!

選定にあたっては、YAMAHA SRX400(初代)、YAMAHA SR400、KAWASAKI ESTRELLA などが候補になりましたが、わたしは GB250 を選びました。

エンジン

エンジン周り

空冷4サイクル単気筒エンジン。ラジエータがない分とてもシンプルな構造です。
単気筒特有の振動とエンジン音。

HONDAのRFVC(Radial Four Valve Combustion Chamber、放射状4バルブ方式燃焼室)という技術が投入されています。このお陰か9,000rpm で 30PS 。例えば SR400 だと 24PS/6,500rpm なので、GB250 のエンジンは高回転寄りで、400cc に負けない出力を誇ります。

5,000rpm 前後でトコトコ走るのもいいですが、シフトアップを遅らせて高回転で引っ張るとキビキビ走ってくれます。これが本来の走り方なのだろうと思います。最高速うんぬんはさておいて、高回転域で走っていると最高に気分がいいバイクでした。

お別れのとき

バイクとか車は、特に旧車は定期的に乗ってあげないとヘソを曲げます(きっと)。

なので週末はできるだけ小屋までバイクで出かけ、オイルを染ませたウエスで拭いたりしていました。

とはいえ、我が家にはGBの他にも Rover Mini と 原付のSOLO がいます。土日しか乗れないのに、扶養家族が3台となると、なかなか面倒をみてあげられません。

凍結防止材の恐ろしさ

冬のある日GBで出かけ、その後しばらく乗らない期間がありました。見てみるとあれだけピカピカだったエンジン周りがサビサビになっている…
きっと道にまかれた凍結防止材のシワザなのだろう。これまで2年半こんなことはなかったのに…

その後入念にメンテしてみましたが以前の輝きは戻りませんでした。(研磨すればいいんだけど)

GB250 は、古き良き時代に技術者と企業の情熱により作り出された贅を尽くした製品だと思っています。もう製造されることはないので、今残っている個体(工業遺産)をでいるだけ残しておきたい。でも、わたしにはこの遺産を守り続けていく自信がなくなってきました。なので、大切にしてくれる次のオーナーに引き継ぐためにGBを手放す決心をしました。

短い間だったけど、ありがとうGB250 CLABMAN!

このところGBの人気が上がってきていて、もう四半世紀も前のバイクなのに新車が買えるような価格で取引されているようです。(そんなわけで幸いにも納得できる条件で手放すことができました。)

GB250はキャブレターを使っているところからもわかるように、電子制御の波が来る前の純機械式なバイク。今後新製品として作られることはないでしょう。現代的な電子制御のバイクとは一味も二味も違います。安易なコストダウンを行っていない Made in Japan なGB250。ただしもう四半世紀も前のバイク、乗り続けるにはそれなりのスキルが求められると思います。

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