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今回は、店主の愛してやまない原付バイク HONDA solo を紹介します。
このバイクは、2003年に発売開始の、ホンダによると「斬新なスタイルの50ccレジャーバイク」。
一般情報
新設計のバックボーンフレームに細身のタンクを施すとともに、シングルサスペンションや大型のサドルシートを採用。さらにホイールベースを1,285mmと長くし、スリムな18インチの大径ホイールの採用で、全体をすっきりとした個性的なスタイリングでまとめ、これまでにない新しいシルエットを演出している。
https://www.honda.co.jp/news/2003/2030305-solo.html
solo の公式情報は、ホンダのニュースリリース 参照。
空冷4ストローク単気筒エンジン+自動遠心クラッチ+3速リターンミッションの組み合わせは、スーパーカブを踏襲。車両重量77kgと軽量。
販売台数
売れなかったみたい。
一説には、1年で製造中止されたとのこと。
ニュースリリースでは、販売計画台数4,500台/年となっていることから推測すると、5,000台も作っていないことになる。
wiki に記載の「2007年までに生産終了」は、正確には「2007年に販売終了」で、在庫を売り切るのに5年かかったという意味ではないかと…
solo は、メーカー側の営業的視点では失敗作と言えるかもしれないが、けっして「バイクとして失敗作」ではないと思う。
その証拠に、現在中古市場ではけっこうな高値で取引されている。(新車価格:19.9万円)
今となっては「希少車」で、この金額ででも手に入れたいと思う人がいるバイクなのだ。
車両価格 | 支払総額 | |
最安値 | 14.8 | 19.8 |
最高額 | 34.5 | 36.7 |
平均 | 24.5 | 26.7 |
なぜ売れなかったのか?
solo はホンダNプロジェクトの第4段として、2003年に発売が開始された。
※「Nプロジェクト」とは、若者のライフスタイルに合う魅力的な製品を開発するNEWプロジェクトの略。
HONDA solo ニュースリリース
第1弾モデル・・・Ape(エイプ)2001年2月発売、
第2弾モデル・・・Zoomer(ズーマー)2001年6月発売
第3弾モデル・・・Bite(バイト)2002年1月発売
どのモデルも、従来の枠を超えた魅力的なバイクだと思う。
第1弾モデルのApeはネイキッドタイプ。
オフロードバイクXR80Rのエンジンをベースに、手動クラッチ+5速ミッションなど、スポーツバイク感を前面に押し出している。
これからバイク好きになって行くであろう人に向けて、どストライクなモデルである。
第2弾モデルのZoomerは、遊び心にあふれたネイキッドスタイルのスクーター。
スクーター = プラスチックカバー付き の固定観念を壊す斬新なコンセプト!
第3弾モデルのBiteは、若者の気軽な街乗りスクーター。
とてもわかりやすいコンセプト!
お待たせしました。
Nプロジェクト第4弾となる solo は?
Soloは、日常の移動手段としてはもとより、ファッションアイテムの一部として乗る喜び、持つ喜びを満喫できるバイクを目指し開発したNプロジェクト※の第4弾モデルである。
HONDA solo ニュースリリース
ファッションアイテムだとぉ!?
正気か?
コンセプトを明確にしないと、ターゲット層を明確にしないと、先行する商品に対し差別化しないと、企画会議を突破できないのはわかる。
だからといって、「ファッションアイテム」なのか?
販売戦略的にはむりがある企画だと思う。
ファッションアイテムとして購入した女性が何人いたのだろうか?
たぶん「ファッションに敏感な女性層を取り込みながら…」とか言ってしまったのだろう。
そして、それに対して、意外にも経営陣の了解が得られてしまったのだろう。
「もう後には引けぬ、この線で押し通すか。」
しかし、こんなだめだめ販売企画を使ってでも社内の合意を勝ち取ったプロジェクトの人たち、ならびに、それを受け入れて、製造/販売にGOサインを出してくれた(懐の深い)ホンダ首脳陣に感謝したい。
そう、感謝したいのだ。
関係されたみなさまのおかげで、今こうしてこのバイクを、バイクライフを、心から楽しんでいる私がいるのだから。
おわりに
おつき合いありがとう。
思いのまま書いていたら長くなってしまった。
書くつもりだったsoloのインプレッションは、またの機会に。
最後に、solo が登場するCMを。
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