この「デカルトカフェ」というブログは、想像した通りそれほど来訪者は多くないですが、それでもSOLOの記事を訪ねてきてくださる人もいるようなので、SOLOオーナーの参考になればと、ボアアップ の話を紹介させてもらいます。
経緯
SOLO は50ccのままでも軽快に走ってくれなんの不満もなかったのですが、50cc特有の法令上の縛り(最高速度30km/h、二段階右折)が厳しすぎるので、原付2種化を決意しました。(なので、75ccを選択)
自分でエンジンに手を入れるなんて、本当はやりたくなかったのですが、代わりにやってくれそうなショップも思いつかなかったので、意を決して自分でトライする道を選びました。
準備したもの
- キタコ(KITACO) LIGHT ボアアップキット 75cc
ブラックシリンダー モンキー(MONKEY)等 212-1123480 - キタコ(KITACO) ボアアップキットの組み付け方 虎の巻 Vol.4(腰上篇)
モンキー(MONKEY)/カブ系横型エンジン 00-0900007 - (STRAIGHT/ストレート) トルクレンチアダプター デジタル式 6~30(Nm)
差込角1/4″(6.3mm) 15-9000
1.のボアアップ キットはAmazonでいくつか種類がありますが、適合表に「ソロ」の記述がある「75cc:適合 B/C」を選択しました。
2.の「虎の巻」は、キタコが出しているイラスト入り解説書です。ボアアップ なんてなんせ初めてなので、この解説書を読んでイメージトレーニングしておきました。
3.上記解説書では、ねじの締め付けに際し、締め付けトルクを管理するようにとの記述があります。わざわざトルクレンチを買わなくても感覚でわかるだろうとも思いましたが、手持ちのトルクレンチにつけて使える本品を購入しておきました。シリンダヘッドカバーの袋ナットを締めるときのトルク加減は非常に感覚ではつかみにくいので、トルクが測れるレンチはぜひ用意しておくことをお勧めします。
事前準備
ボアアップ なんてもちろんはじめてなので、ドキドキです。
「虎の巻」を読んでイメージトレーニングをしておきました。
ボアアップ キット購入後は、キットに添えてある取説も熟読しました。また、ピストンへのピストンリング装着は事前に行っておきました。
さらに、ピストンに入れる「ピストンピン」が軸方向に抜けるのを防止する「ピストンクリップ」は、片側は入れておけるので、事前に入れておきます。
が、これが難しい!
安物のラジオペンチだと、すべってうまくいかない。アストロプロダクツで上等そうなのを調達し、何とか入れることに成功しました。(ここが1番の難所だった)
そして、本番を想定し実機を見ながらイメージトレーニング。
ジェネレータカバーを外してみる。ボックスが入らないボルトとか、奥深いボルトなどもあり、ボックスレンチ用エキスパンダーなどの工具を追加購入。
いざ
ブログに載せるつもりもなかったので、写真も説明も飛び飛びで申し訳ない!
でも、やったことは「虎の巻」通りで、迷うようなことはありませんでした。
しばし、写真で臨場感のみご堪能ください。
マフラーを外します。
エンジンオイルを抜きます。
フライホイールの T を切り欠きに合わせて、
スプロケットの丸刻印が切り欠きに合わせてある。
組み立て時も、この位置に調整すること。
スプロケットを緩める。
シリンダヘッド取り外し。
ピストンの先端が見える。
タペット側は、分解などせず、いったん外して、そのまま取り付けます。
今までのピストン。
新しいピストン。
「ピストンクリップ」もなんとか無事装着。
ピストンの上下の向きに注意。
スプロケットの向きを合わせる。
最後にエンジンオイルを補充し、いよいよキックスタート…
ぶじエンジンがかかりました!
こんな感じで、所要時間3時間程度でした。
SOLO は、前輪タイヤとエンジンの間の空間が広いので、エンジンを下さなくてもボアアップ作業ができます。また、原付なので、各部品が軽量なので助かります。
さっそく役所で、「軽自動車税廃車申告書兼標識返納書」「原動機付自転車の改造等に係る申立書」「軽自動車税申告(報告)書兼標識交付申請書」を提出し、黄色ナンバープレートを受け取りました。
同時に、自賠責保険の切り替えを行い、原付2種化が完了しました。
効果
トルクは太くなりましたが、排気量が1.5倍になることで吸気系や排気系の圧力損失が増加するため、高回転の伸びがなくなります。
ボアアップ は、スプロケット変更による減速比調整が必要ということでしょう。
スプロケット変更の件は、別途記事にします。
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